珠々と影明。永遠を誓い合い、幸福に満ちた旅を終えた二人は、穏やかな気持ちで帰路についていた。その途中、偶然にも影明の友人・貞虎と再会する。さらに彼の連れである美少年・繭結も加わり、四人は同じ列車で帰ることになる。和やかな時間になるはずだった。繭結の存在に珠々は心を浮き立たせ、その様子に影明は言い知れぬ不安を覚える。それぞれが胸に秘めた思惑を抱えたまま、列車は走り続ける。だが――珠々にとって、繭結は“決して出会ってはならない存在”だった。舞台は走行中の列車。逃げ場はなく、距離は否応なく縮められていく。忍び寄る繭結の影が、静かに二人を追い詰めていく。影明は珠々を守り抜くことができるのか。それとも、誓いは早くも崩れ去ってしまうのか。密室の中で、二人の運命は大きく動き出す――。


作品名:片端の桜──四章
作者:米田ポロリス
出展元:pixiv

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