魔力は髪に宿る。優秀な姉と違って自分は全く役に立たないと卑下していたシスター「リリー」。リリーはリベリオと出会って、心の中にあった氷がどんどん溶けていく―。食事の席でリリーは自分のコンプレックスについて語る。姉とは違う事、自分の魔法は人の役に立たないこと、引きこもりをしていたこと、髪の毛の色を今までずっと隠してきたこと。しかしそんなコンプレックスはリベリオにとっては些細な事だった。誰も自分の秘密を全部明かして生きている奴なんていない。リベリオもまた自分のコンプレックスをリリーに話し始める。
作品名:あの日の魔法を-いじわる騎士と訳ありシスター-[下巻]
作者:苔井
出展元:pixiv